こんにちは、みすず(@msys0515)です。
フリーランスという働き方を2005年5月から始めて約12年半。
ずっと仕事としてブログとお付き合いをしてきています。
クライアントさんから費用をいただき、商品のプロモーション、展覧会のPR、観光情報、働き方に関する話などを発信してきました。
10年ほど続いたブログもあります。
そして今もいくつかのブログを担当中です。
でも、個人としての情報発信は、フリーランスになってすぐに辞めてしまいました。
「書く」ことを仕事にし始めて、情報発信することへの責任の重さを知り『気軽に書く』ということができなくなったのが理由です。
そんな私が、そろそろ自分というものを表に出し、自分の責任で発信したくなってきました。
もしよろしければ、ブログを通じて皆さんとお付き合いを始められると嬉しいです。
・・・と前書きが長くなりましたが、1本目は最近読んだ書籍『個性を収入に変える生き方~ブログ飯』のご紹介からさせてください。
書評ではなく、私が何を感じたかという話が大半です。
2013年にブログの入門書として出版され、ブロガーの間ではとても有名な1冊。
筆者は、12年間のサラリーマン生活の後にブロガーとして独立した染谷昌利さん。
「こうしたら儲かりますよ」という書籍ではなく、心構えや考え方が中心の本です。
実は私自身は出版された当初、仕事仲間から紹介され一度読ませていただきました。
とても読みやすい本で、サラッと読んでしまったのでしょう、正直あまり印象に残っていません。
でも月日が過ぎ、12年半の経験を積み、自ら情報発信をしようとしている今、再度購入して読んでみると、とても心へのひっかかりの多い本になっていました。
3回読み、メモした文字数は約7,000文字。
その中から特に印象に残った「自ら体験する」「好きを仕事にする」大切さを中心に取り上げます。
自ら体験する
ブログには自分の経験や感想を書くべきだという筆者。
「その人自身が経験してきたことが一般の人とまるっきり違うから、とても面白い」のだそうです。
根っこを鍛えるのは、ごく単純ですが、とにかく体験することです。
関連した本を読みましょう。いろんなところに出かけましょう。
専門家である店員さんに話を聞いてみたりするのもいいでしょう。
「いいな、この商品欲しいな」と思う瞬間が、あることでしょう。そう思ったらしめたもの。そのセールストークは、そのままあなたがブログで商品を紹介する文章として使えるのです。
実際に自分で買ってみて「買う」という気持ちを体験することが、一番読者の共感を生むことになります。
なぜ、お金を出してまでこの商品を買うのか。
その金額で良かったと感じたのか、損したと感じたのか、あなたの率直な感想が知りたいのです。
一番やりたくないことを洗い出し、チャレンジしてみましょう。実際にはできなくてもいいです。でも、どうしてできないのか等の気持ちの動きを理解しておきましょう。
筆者と同様、私もスマートフォンに関するブログが仕事をする上で大きな転機になりました。
「スマートフォンって何?」という状況からライティングを始め、SEOについて学び、必死に夜中までアクセス解析の勉強をする日々。
スマートフォンを実際に触りながら魅力を伝えていきました。
ただ、最初に手にしたスマートフォンはクライアントさんから提供されたもの。
月々の費用も運営費から出ていました。
だから「買う」という大きな体験をせずにきてしまったのです。
ショップに行き店員さんと話をする機会もありませんでした。
「これがいい!」と思ってスタートしていたら、スタートラインが違ったのでしょうね。
もっと読者に寄り添った記事を書くことができただろうなと今は思います。

「ブログ飯」を読み、そのことに気付くことができました。
体験するという中でも「店員さんに話を聞く」というのは、ほとんどやったことがなく、私にとっては新しい視点でした。

子どもを保育園に預けている昼間にショップに行くというのがものすごい罪悪感。
誰か知り合いに会ったら嫌だなという気持ちもあります。
でも、良い仕事のためと自信を持てるようになると、そんな気持ちも変わってくるのかもしれませんね。
好きを仕事に
「好きを仕事に」という話をよく見聞きする世の中になりました。
実際に人事関連のコラムでそんな話を求められることも増えてきたので、世の中が変わりつつあるのを感じます。
ブログでもやはり「好き」が大事なのだそうです。
好きで書いている文章ほど、魅力的に見えるものです。
私自身、どのスキルレベルであっても、その立場ならではの魅力ある文章を書けるものだとは思っていましたが、「好き」というのはあまり意識していませんでした。

私の好きは、何だろう?
「ブログ飯」を読むと、テーマになりそうな好きがいくつか見つかりました。
例がいくつも掲載されており、あっ、そうか、これなら自分も書けるかもと思えたのは大きな収穫です。
参考までにテーマを選ぶときのポイントだと思ったのは次の5点です。
一晩中でも話していられるような趣味があるか
自分の経験や知識の中で人に喜んで貰えるようなことはあるか
「やらなきゃ」ではなく、「やっちゃってた」ということがポイント
すべてのネタは自分自身の中にあることを忘れずに
最低30記事は書けるようなテーマを選ぶ
まとめ
2013年に書かれた著書が今もブログの入門書として読まれているのがよく分かります。
マインド的なことは、変わらないのだと実感しました。
ブログを通じて収入を得たいと考え始めた方はもちろんのこと、ブログを5年、10年と書き続けている方にもぜひ読んでみて欲しいと思います。
自分の立ち位置によって、感じるもの、得られるものが違う良書です。
長年ブログ運営をされている方は知っていることも多いことと思います。
でもそんな方も何か一つぐらいは「気付き」があるのではないかと、私自身は思いました。
気付きがたくさんありすぎると、それを自分自身に取り入れるのは大変です。
一つならすぐに意識していけるでしょう。
たくさんあっても取り入れなければ宝の持ち腐れです。
自分の身とすることができれば、とても価値のある書籍になるのではないでしょうか。
誰もやっていないことを徹底的にやる。単純であり、基本的なことであるからこそ、しっかりと自分の足元を見つめ直すことが重要なのです。
この言葉を胸に、私もコツコツと継続していきます。